動画コンテンツをChatGPTで100倍速くインプットする方法

動画コンテンツをChatGPTで100倍速くインプットする方法

大層なタイトルをつけましたが、もうやってるよ、という方も多いかと思います。

言い換えれば、Google ChromeのChatGPT拡張機能使って、Youtubeの動画を即時テキスト要約すれば速攻で情報収集できるよ、という話です。

最近、あまりインプット出来てないなと感じる人のために効果的な情報収集をお伝えしたいのと、その作業で得た気づきの共有です。

直近仕事で新しいプロジェクトが始まりそうで当該領域の情報を得るためにyoutubeで漁っていました。

ちなみに、情報収集効率の面でテキストベースの情報が最も情報処理効率が高いと感じられる方が多いかと思います。

ただ、youtubeやMetaやXなどのSNSプラットフォームで、動画がアルゴリズム上優遇されてくることが多くなってきました。

それはオーガニックの動画もそうですが、Web広告でも同じ傾向にあります。

プラットフォームのアルゴリズムで動画が拡散されやすくなることから、情報発信者側もブログやテキストだけの発信ではなく、動画で発信することが多くなってきた傾向にあります。

(WEBマーケティング施策としても、同じストック型のSEOではなく、Youtubeに予算をかける企業も多くなっています)

※ 念のためのフォローとして、SEOは依然有力なWeb施策の一手であり、必ずしもSEOが施策として劣後しているわけではないことは強調したいところです。

そうすると、動画でしか見られない有益な情報ソースがかなり多くなってきて、それは倍速で見たとしても日々多忙なユーザーからすると、すべてを見ていられません。

そこで、拡張機能でyoutubeをテキストベースで要約してくれる拡張機能をつけて、ざっくりとやってしまおうと思いつきました。

今回はGoogle Chromeで拡張機能を使って、当該70本ぐらいの動画を3~4時間かけてインプットしました。

(※ 使ったツールはこちらです)

作業フローとしては、

① 拡張機能を導入

② 見たい動画をyoutubeで開く、拡張機能を使用し、テキストで出力される

③ アウトプットのテキストを読みながら、notionに張り付けてストックする

┗ (この③で余計な記述を消す作業をしながら、情報を理解する。学生の頃、板書しながらノートにまとめるみたいな感覚です。私自身、学生時代板書は意味ないと思ってましたので比喩として適切ではないですが。。。)

最初、特定のチャンネルをみてみると、100本ほどあって、こりゃ全部見るのは絶対無理だ、となりましたが、その後拡張機能を導入してテストすると、1本あたり①~③までのフローで3分以下で可能でした。

インプットだけではなく実際に使えるかどうかが大切、というのは言うまでもないですが、優先度としては、大量のインプットでしたので、そのアウトプットを意識したアクションは省略。

③ぐらい脳に負担が少ない作業する程度のざっくり理解でとどめておきました。

一旦頭の中に情報のタグを増やすぐらいのレベル感。

今後、実際に本格リサーチ、実行フェーズになった時に参照元を思い出せるようにするイメージです。

(※ ちなみに、受動的学習ではなく能動的学習が伴うもの (例えばコーディング、デザイン)などは要約に不向きです。性質上ビジュアル的にステップバイステップで理解する必要があるため、一旦全体を理解するという意味で要約は有益ですが、そこは細かく実際の作業イメージを見る必要があります。)

今回のインプットの中で、気付いたことでいうと、ChatGPTが上手く要約できるアウトプットは、そもそも動画の構成(インプット)がしっかりしているということです。

ChatGPTをみて、やたら抽象的で、変な構造の要約だなと思い、動画を細切れで見てみると、情報リソース元も、インサイトがなく、それことChatGPTが生成できるレベルの情報しかないなと感じることがありました。

このような情報発信は必然的に生成AIが最も苦手なところを出来ていないわけで、ポジション的にはChatGPTと同じなわけですから近い将来情報リソースとしても置き換わるんだろうし、アルゴリズム上も評価されずらくなるでしょう。

(当然、プラットフォーマーも動画情報をユーザーコメントや評価以外にも、プラットフォーマー自身のAIが品質判断するだろうし、そこで生成AIが作った情報よりも価値がある、と判断されなければ伸びなくなるはずです。言い換えると、独自の経験にもどついたインサイトなどは必須になるでしょう。)

構成がしっかりされている動画は要約レベルでも十分有益な情報源ですし、理解しやすいです。

あと、もう一つの気づきとしては、書籍よりもSNS上の動画でも十分有益かつ最新のコンテンツを享受できるようになったなと感じてます。

特に最新のトレンドという観点からいえば、youtubeの動画でもざっくり理解なら十分な気がします。

※ もちろん専門書などは別です。

書籍はChatGPTに読み込ませることが現実的に工数がかかりすぎるので出来ないので(電子書籍を一旦PDFに吐き出し読み込ませるみたいな方法しかない?)、

ただでさえ、ビジネス書籍は無駄な記述が多く、ChatGPTが要約してくれたらたくさんの積読を消化できるのになと感じました。

数年後とかには電子書籍でChatGPT要約版を半額ぐらいで出してくれる世の中になればとても嬉しいな。

P.S.

このコラムも内容にあわせて動画で撮影して公開しようかと思いましたが、恥ずかしいのでやめました。

皮肉にも私のコラムは冗長な文章なので、一度ChatGPTで要約してもらうのがよいかもしれません。

訳が分からないアウトプットが出てきたら、それはつまり私の文章 (インプット)が悪いわけです。

その場合、私は将来ChatGPTに簡単にリプレイスされるでしょう。

さて弊社もSEO対策やYoutubeの発信のコンサルティングも行ってますので、お気軽にご連絡ください。

以上です。

野口 和弘

野口 和弘

Stevens Company株式会社 代表取締役

慶應義塾大学商学部卒。
医療・福祉系のベンチャー企業に入社。新卒入社と同時にDX・デジタルマーケティングを管轄する新部署の立ち上げを任される。 デジタルマーケティングのゼロからの構築と社内オペレーション全体のDX/業務改善、監査対応などに従事。
その後、シンガポールの越境ECコンサルティング会社に日本人2人目のフルタイムメンバーとして転身。プロジェクトマネージャーとして国内アパレルメーカーの海外進出を支援後退社し、当社を設立。
当社設立後は、マーケティングコンサルティング、プロジェクトマネジメント、新規事業立ち上げ支援などをメインに活動。
得意業種は、IT・医療・教育・美容業界。