顧客視点で気づいた実店舗マーケティング4つのコツ

顧客視点で気づいた実店舗マーケティング4つのコツ

眉毛のアートメイクしようと思って情報収集しました。

結論、顧客視点で気づいたマーケ観点は下記の4点です。

  • ① 実店舗は「近い」顧客以外無理
  • ② 予約はLINEが圧倒的にラク!
  • ③ LPのFV(ファーストビュー)にさっさと料金を書いてくれ
  • ④ Googleレビューの権威性が上がっている。MEOの有効性

詳細後述します。

さて、最近、アートメイクをしたいなと思い、ネットで検索して申し込みました。

眉毛サロンは定期的に数年前から通っていたのですが、通うのが面倒でアートメイクしちゃおうと思いました。

補足すると、眉毛サロン、眉毛アートは以下のようなものです。

眉毛サロン = 単発で眉毛を整えてくれる (1回 5,000 ~ 8,000円程度。月に一度いくとよい。)

眉毛アート = 眉毛をタトゥーのように書いてしまって2年ぐらい同じ形で保てるらしい (2回で10万円前後)

男性で、眉毛整えたことない人、人生損している可能性高いので、ぜひ眉毛サロン行ってみてください。

はじめて行ったときに、「あ、人生変わったわ!早く教えてくれ!」と切に思いました。

さて、情報収集から申し込みまでのフェーズで、せっかくなのでマーケティング観点で自分がどういうところが気になるかあらためて客観的にも分析しようと思い立ちました。

ちなみに、自分が買った商品/買ったサービスをなぜ買ったのか分析するのはマーケ力を高めるために手っ取り早く効果的ないい方法です。

※ ちなみに、結果どこに申し込んだか記事を書く意図と外れるので伏せます。そもそもまだ施術が完了していないので、品質保証できないためです。

① 実店舗は「近い」顧客以外無理

当たり前ですが、実店舗が存在するビジネスは、商圏が限られています。

「家が近い」、次点で「職場が近い」場所にしか行かないです。

「乗り換え駅に近い」までいくと正直怪しいと思ってます。

評判を呼んで、遠方から来るかも、みたいなのは絶対あてにしてはいけません。

実店舗ビジネスとして、代表的なのが、クリニック、ジム、美容サロンなどです。

そうすると必然的に、施策が限られてきます。

・リスティング

・MEO

・SEO (ビジネス + 地名キーワード)

・SNS

・ポスティング

ぐらいでしょうか。

ちなみに、ポスティングは効果を測りにくいですが、

地域の認知度を上げる意味で、有効な施策かと思います。

私はリスティングで探しました。

リスティングは嫌われがちですが、情報収集段階ですぐ決めたい顕在層にとっては分かりやすくて楽です。

② 予約はLINEが圧倒的にラク!

いくつか検索していて、いいなと思ったサロンがあったのですが、問い合わせフォームしかない時点で離脱しました。

なぜなら、さっさと今予約してしまいたいからです。

いつくるかわからない折り返し電話を待って、予約調整するのが鬱陶しいです。

「今日行ける」ももちろん、「今予約できる」、のニーズは非常に大きいなと感じます。

申し込むまでにそんな手間をかけたくないです。

また、LINEだと予約が楽なのはもちろんのこと、住所どこだったっけとか情報の履歴もさかのぼりやすいです。

10年以上前からリクルートのホットペッパービューティーはCMで、”今日行けるサロンを探せる”を大々的に打ち出していましたが、絶対に効果的だったはずです。

もう第一想起がホットペッパーになるからです。

少なくとも、ToCはLINE一択と言い切ってもいいのではないか感じました。

余談ですが(ここ専門的な話なので読み飛ばしてもらってOKです)、

LINEマーケには、全マーケターが抱えている課題があります。LINEだとデータ計測の問題です。

特に広告を回す場合、媒体の管理画面と、Google Analyticsの計測、LINEの実流入CVの数値がずれるなどの効果計測上の課題です。

原因は、LINE追加時に現れるLINEの認証画面を挟む関係で、広告の管理画面で計測できるクリックCVと実際のCVがずれるという話です。

これはLステップだろうが、GAだろうが、公式LINEの仕様の話なので、

(※ データの計測が出来ます!とのたまうサードパーティーツールがちょくちょく出てきますが、現時点では理論上サードパーティーツールでどうにかするのは不可能だと思います。)

私はLINEをCVとした場合の効果測定に関して、数年前まで日本で一番苦しんでいた自信がある (なんとか乖離がないように近似値を色んなデータを突合して計測していて、おそらく今でも日本でもトップレベルで語れる自信がある(?))のですが、今でも完全には解消されていない課題です。

③ さっさと料金を教えてほしい (LPのファーストビュー)

これ、LPを複数タブを開きながら思ったのですが、料金についてややフラストレーションでした。

だいたいの料金相場は調べたらすぐわかるため、上限料金のフィルターが自分の中で出来ます。

だからこそ、どんなにアピールしても、料金が高ければ選択肢から外れます。

ですので、ページを開いた瞬間、さっさと料金を教えろ!となります。

単純に、色々情報を見た結果、最後にあーこんな高いんだ、じゃあやめよ、ってなるまでの時間無駄すぎませんか?

LPはファーストビューでさっさと料金を見せるべきです。

あと、結果的に、LPがきっちりしているところはやっぱり情報収集時点での脳の負担が少なく、楽です。

結局、LPがきっちりしていて、訴求がうまく、LINEで予約できるところを選びました。

Webマーケティングで広告回すとき、現状のWebサイトでいいのでは?と悩む方も多いと思いますが、やってみると気づきがあるかもしれません。

④ Googleレビューの権威性が上がっている。MEOの有効性

これは主観になりますが、Googleレビューの権威性って他の媒体より近年かなり上がっているなと思います。

いくつかのサロンが、Googleレビュー数XXX件、★4.9以上 といった打ち出し方をしていました。

業者など怪しいレビューは他媒体と同様、確率論的にもちろんあるのは承知しているものの、「Googleレビューはインセンティブがないのに投稿しているー>だから信頼できる」という意識が働いているのかもしれません。

あと、他媒体のようにプラットフォームによるコントールがなさそうっていう印象があります。

つまりは、施策としてもMEOのプレゼンスも上がっているって話だと思います。

(※ 顧客にインセンティブを与えて、Googleレビューを書いてもらうのはポリシー違反になるのでお気を付けください。)

思ったことをまとまりがなく書いてしまいましたが、かなり学ぶことが多かったです。

一旦以上です!

野口 和弘

野口 和弘

Stevens Company株式会社 代表取締役

慶應義塾大学商学部卒。
医療・福祉系のベンチャー企業に入社。新卒入社と同時にDX・デジタルマーケティングを管轄する新部署の立ち上げを任される。 デジタルマーケティングのゼロからの構築と社内オペレーション全体のDX/業務改善、監査対応などに従事。
その後、シンガポールの越境ECコンサルティング会社に日本人2人目のフルタイムメンバーとして転身。プロジェクトマネージャーとして国内アパレルメーカーの海外進出を支援後退社し、当社を設立。
当社設立後は、マーケティングコンサルティング、プロジェクトマネジメント、新規事業立ち上げ支援などをメインに活動。
得意業種は、IT・医療・教育・美容業界。